事例紹介導入企業から成功の声

東京大学ジャパンバイオデザイン

「東大バイオデザイン」の研修効果と、受講者の創造力の高さをデザイン思考テストで確認東京大学医学部附属病院 バイオデザイン部門 部門長 前田祐二郎様

従来、計測が困難であった創造力をデザイン思考テストで定量的に計測したところ、受講生は非受講生と比較し、単位時間あたりのアイデア数が約1.5 倍、創造力スコアが約1.3 倍という結果が導き出されました。統計的にも有意な差が認められ、「東大バイオデザイン」による創造力の育成効果を、精度高く確認することができました。

プロジェクト概要Outline
実施内容
実施内容 人材育成プログラム「東大バイオデザイン」による創造力(課題発見・解決策構築力)の育成効果を計測するためにデザイン思考テストを導入
実施期間
2021年5月
実施背景Background

東京大学では2015年から、スタンフォード大学で開発されたデザイン思考をもとにした医療機器イノベーションを牽引する人材育成プログラム「バイオデザインプログラム」を実施。同プログラムの研修効果を定量的に把握するため、デザイン思考テストを導入。

実施結果Action

・定量的な計測が困難だった創造力をスコアリングし、研修効果を統計的に確認 ・受検者(東大バイオデザイン受講者と非受講者)の創造力を個別に把握できた

1年かけてデザイン思考を学ぶプログラムの効果がはじめて定量的に確認できた

東大バイオデザインの概要はどんなものですか?

「バイオデザイン」とは、スタンフォード大学のDr. Paul Yock氏らがデザイン思考をもとに開発した医療機器イノベーションを牽引する人材育成プログラムです。東大バイオデザインは、2015年から安倍総理のシリコンバレー訪問を機に、スタンフォード大学と協力協定を締結し、毎年、同プログラムのフェローを募集し、イノベーターの育成を目指しています。このフェローは主に医療・エンジニア・ビジネスを背景としたメンバーで構成されます。

デザイン思考テストを導入したきっかけは何ですか?

同プログラムが開始されて6年が経過し、実績も蓄積されたことから、今後の展開を検討する上でも、研修効果を定量的に把握するプロジェクトを実施することになりました。その手段として、デザイン思考テストは有用だと考え、導入に至りました。

具体的な実験方法はどう設計されましたか?

過去にフェローとして同プログラムを受講した参加者(17人)と、比較対象として受講したことのない東大病院関係者(20人)、2つの母集団に同時にデザイン思考テストを受検してもらい、その結果(スコア)に有意な差があるかを検証しました。

ー今回の受検者は研究者ですか?

大学の研究者・医師・エンジニア・ビジネス等多様なメンバーが受検しています。医療技術が進む昨今、研究者にとっても創造力は非常に重要な能力で、創造力を育成することで、医療分野におけるイノベーションが一層加速することを期待しています。

プログラムのチーム編成や、実施前後の比較においても活用の可能性を感じる

ー実施した結果はいかがでしたか?

受講者のスコアが非受講者に比べて統計的有意に高いという結果を見て、ひとまずは安心しました。バイオデザインプログラムは約1年間をかけてデザイン思考を学びながら具体的な新事業の提案を行うものであり、その成果がきちんと数字で確認でき、良かったです。上位スコア者のリストを見ると、普段の業務のパフォーマンスから見ても納得のいく名前が並んでいました。一方で、非受講者でも上位スコアを獲得した方は、実は今年度のフェロー内定者でこれから1年間プログラムに参加することが決まっている方であったのも頷ける結果でした。出したアイデアの数が少なくても質の高いアイデアを考える方は、熟考タイプでしっかり腹落ちさせてから物事を進める方であったり、評価力の高い方は、好奇心が強く物事を多面的に捉えることが得意であったりと、詳細のスコアを分析しても人となりをかなり反映していることがうかがえました。

ー今後の利用をどのように活用したいとお考えですか?

今後は、バイオデザインプログラムのチーム編成に利用したり、プログラム終了後に改めて受検してどの程度スコアが伸びているかを確認する目的でも利用したいです。また、今回デザイン思考テストの導入を通じ、デザイン思考を学ぶ「東大バイオデザイン」の受講者が、非受講者に比べ高スコアを出せたという、創造性に関する能力計測の貴重な試みとなったのではないかと考えています。可能であればぜひ学術論文として発表したいと思っています。

【事例集】タレントマネジメントの新潮流

詳しく知りたい方はこちら

【事例集】タレントマネジメントの新潮流
資料ダウンロード
事例一覧へ戻る