事例紹介導入企業から成功の声

日清食品ホールディングス株式会社

「デザイン思考テスト」でマーケティング部門に求められる「創造力」の客観的評価に成功 日清食品ホールディングス株式会社 人事部 池田貢介様

「EARTH FOOD CREATOR」というグループ理念を掲げる日清食品株式会社において、歴史的に「クリエイティビティ」という能力を非常に重要視していました。一方で客観的な評価や言語化の難しさを抱える中「デザイン思考テスト」を導入。本取組をリードされた人事部池田様にお話を伺いました。

プロジェクト概要Outline
実施内容
同社で重視されている「クリエイティビティ」を客観的に可視化するため、マーケティング部門で年に1度「デザイン思考テスト」を実施
実施期間
2019年1月より3年連続で実施
実施背景Background

「クリエイティビティ」の客観的評価に課題を感じる中、創造力・目利き力(評価力)を数値で測る事が出来るという点に親和性を感じ「デザイン思考テスト」を導入

実施結果Action

デザイン思考テストのスコアと受検者の業績評価に一定の相関性を見出す。

能力の可視化を通じ、「人が育つ組織」をデータドリブンに目指す

ー今回デザイン思考テストを導入した背景を教えて下さい。

当社のグループ理念「EARTH FOOD CREATOR」にもあるように、私達は常に新しい食文化を創造し続け、環境や社会課題を解決しながら持続的成長を遂げていくというビジョンがあります。カテゴリNo.1を目指す中で、クリエイティブであることは当社のこれまでの歴史の中でも重要視されており、社会の変化や顧客のニーズをいち早く察知し、ユニークさを加えながら課題を解決していくことが社員にも求められています。特に、ものづくりの起点であるマーケティング部門では、VUCA時代の中で、社会の潮流や消費者に求められる価値を見つけ出す力が欠かせません。一方でそうした能力の言語化や客観的な評価が難しいという課題感があった際、創造力や目利き力を可視化出来るというデザイン思考テスト(当時ideagram(※))に出会い、そのコンセプトに非常に魅力を感じたことが最初のきっかけでした。2018年に新卒採用ではじめて導入し、同年の冬にマーケティング部門の社員向けにも導入が決まりました。

ー導入された結果はいかがですか?

2021年で導入4年目になりますが、毎年70名程度のマーケティング部門社員が受検しています。テストのスコアと業績評価との間に一定の相関関係が見えたり、テストでSランク(上位5%のスコア)を出した人材が部署でもキーパーソン的存在であったりと、結果の正当性には納得感がありました。また、若手は創造力スコアが、マネジメント層は評価力のスコアがそれぞれ高い傾向にあったことも、実際の業務において求められるスキルとリンクしており、興味深かった点でした。

ーこのスコアでどういった人事戦略を加速出来そうでしょうか?

私達は「人が育つ組織」であることを大切にしています。すなわち、やりたいことに向かって走っている人の成長と、組織の成長が同じベクトルを向いている状態です。そうした環境なら、多少ストレッチした目標であっても頑張ることができますし、成果を出しやすいと思っています。それを実現するには適所適材が必要ですが、そのためにも各部門にどのような仕事があり、その部門のハイパフォーマーにはどのような特性があるのかを定義した上で、各従業員の現在値が可視化され、目標に到達するために伸ばすべき専門・汎用スキルを各々描くことができる組織を目指したいと思っています。そうした未来の実現のために、創造力を可視化するデザイン思考テストには非常に大きな可能性を感じています。中長期的な組織の成長にも貢献できる重要な取組だと思いますので、人事としてのビジョンを発信し続け、やり続けていきたいと思っています。

ー今後デザイン思考テストに期待することはありますか?

創造力や評価力の高低を測るだけでなく、そのアイデアを実現する力があるかということがセットでわかる仕組みがあると更に良いと思っています。良いアイデアを出す力ということがひとつのスキルだとした時に、実際の組織ではそれを推進するコンピテンシーがあることで、周りの社員を巻き込んでいきながら実現することが出来ますので、より実際のパフォーマンスに近い資質を数値で捉えることができるのではないかと思います。 また、テストの仕様上5W1Hの全ての項目が毎回切り替わりますが、例えばターゲットや状況という特定の条件のみが変わった時に、マルチにインサイトを捉え、同じ条件下でどう切り返すか、どれだけヒットを打ち続けられるかといった力も測ることができると、セールス職などに求められる「同じものを相手に合わせて角度を変えながら魅力を伝える」といった力の客観的な評価にも繋がるのではないかという可能性も感じました。

ー人材開発を通じ日清食品様が目指したい世界をお聞かせください。

とにかく、「おもしろい会社」にしたいです。売上と利益も大切ですが、「こんなぶっ飛んだCMどこがやっているんだろう」「こんな商品食べたことが無い」といった際に、気づいたらやっぱり日清食品だったというような、消費者の期待値を超え、驚かせ続けることが出来る組織でいたいと思います。そのためには、社員もわくわく楽しみながら仕事をしている状態が欠かせません。クリエイティブに目標をクリアする事が出来る組織を作っていくことで、日清食品ならではの「クリエイティビティ」で世の中に価値を提供していきたいと思っています。

※ideagramは、デザイン思考テストと同じアルゴリズムを搭載し、選択肢の可変性が高いプロダクト。

【事例集】創造性の高い人材を発掘する新手法

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