事例紹介導入企業から成功の声

昭和女子大学

ビジネス実践力を養う「デザイン思考」の学習ツールとして導入 ー思考を言語化しフィードバックし合える新たなアクティブラーニングー グローバルビジネス学部 ビジネスデザイン学科 教授 飴󠄀善 晶子様

「日常生活でデザイン思考を意識する学生が増加」 「デザイン思考テストの体験が就職活動の事前準備としても役立った」 昭和女子大学の中で、高い人気を誇るグローバルビジネス学部ビジネスデザイン学科。同学科の学生にビジネスで実践できるデザイン思考力を身につけてほしいと「デザイン思考ワークショップ」、「デザイン思考テスト」を導入。大学生のキャリア形成に対する思いや導入の狙いについて、昭和女子大学 グローバルビジネス学部 ビジネスデザイン学科教授の飴善先生にお話を伺いました。

プロジェクト概要Outline
実施内容
2022年度:ビジネスデザイン学科3年生対象にデザイン思考テストを実施(自由参加/事前登録制) 2023年度:ビジネスデザイン学科3年生対象に「価値創造に必要なデザイン思考」特別講座(自由参加/事前登録制)を展開中 -価値創造ワークショップ 2Days -ニーズについて考える VISITS formsセッション -アイデア創出 VISITS formsセッション  -デザイン思考テスト(集合形式にて実施予定)
実施期間
【2023年1月:デザイン思考テスト受検】 【2023年4月:説明会/2023年5月、7月:価値創造ワークショップ/2024年1月:デザイン思考テスト(実施予定)】
実施背景Background

・約3年前から学生のキャリア支援において、デザイン思考テストに関する相談が増加したことや、ビジネス実践力としてデザイン思考を学ぶ機会を設けたかった ・アクティブラーニングツールの提供を行いたいと検討していた

実施結果Action

・自由参加の特別講座にも関わらず、学科の約半数の学生が登録 ・受講後、日常生活でデザイン思考を意識する学生が増加 ・アクティブラーニングのツールとして教育現場でのVISITS formsの有用性を実感

「枠」にとらわれず、価値を創造する人材育成

ーデザイン思考に関心を持たれた背景について、教えてください

私はグローバルビジネス学部 ビジネスデザイン学科で教鞭をとると共に、学科の学生に対しキャリア支援も担当しています。3年程前から、就職活動を行っている学生から、採用のプロセスで「デザイン思考テスト」の受検が求められる企業が増えてきた、といった話を耳にするようになりました。

当学科ではこれまでも各教員がそれぞれデザイン思考を取り入れ、アクティブラーニングを積極的に行っていますが、そのような学生からの声を受け、ビジネスシーンでのデザイン思考の活用について改めて学ぶ機会を提供したいと考え、導入を決定しました。

ーデザイン思考の学習やデジタルスキルが必要だと思われる理由について教えてください

私自身、教壇に立つ前は長い間一般企業に勤めていました。その中で常に言い続けた「考えて行動する」、そして「Beyond 9 dots」な姿勢がとても大切だと感じています。限られた枠の中だけで考える時代は終わり、枠を外して考えられる人材が今後活躍していくと考えます。

枠の外を考えるのは、今やAIもできますが、直感力などの感覚的なデータだけでなく、論理的に思考し、新たな価値を創造していくのは人間ができる範疇です。

そのため、学生のキャリア形成のベースとして「デザイン思考」の必要性は非常に高いと感じています。さらにはこれからの時代、思考をアウトプットする際にスピーディにまとめ、オンラインツールを通して相手に伝えるといった、デジタルスキルも重要になります。

VISITS formsはオンライン上でアイデアや意見を出し合い、互いにフィードバックし合えるツールですので、学生時代からこういった体験に慣れておくことも非常に大切だと思っています。

意見を出し合い、共創する新たな授業

–具体的な実施内容について教えてください

導入当初、受検希望者を募りデザイン思考テストを実施したところ、デザイン思考を知らない学生と比較し、ゼミ等で学んだ経験がある学生のスコアが高い傾向が見られたため、翌年度は事前にデザイン思考を学ぶワークショップを行った後、デザイン思考テストを実施することにしました。自由参加の特別講座にもかかわらず学科の約半数にあたる学生が参加してくれました。

価値創造ワークショップは対面講義を基本に、オンライン受講とのハイブリッド形式で2日間で実施しました。1日目はデザイン思考を使って”ニーズの探求”をテーマにワークショップを実施、振り返りと2日目の事前課題として”身近にある統合思考を探してみよう”をテーマにVISITS formsで意見を提出。

2日目は出した意見の価値を統合し、”新たなサービスコンセプト”を策定、その後転換思考を用いて”新しい冷凍食品を考える”をテーマにワークショップを実施しました。

–実施結果はいかがでしょうか?

デザイン思考ワークショップについては、身近な題材をテーマに設定したため、実際のビジネスでの活用イメージが湧いたことでワークショップの満足度も大変高いものとなりました。

VISITS formsはこれまで体験したことない新しいツールでしたが、学生はすぐ利用に慣れた印象でした。また、意見を出す視点やポイントをサポートしたことで、”良い”・”悪い”を気にせず安心感を持って自由に自分の考えや意見を出すことができたようです。

実施後のアンケートにも「他の人の意見を知ることで、新たな視点に気づけた」「様々な意見を発信してみることが大切だとわかった」といった回答が多数寄せられ、アクティブラーニングのツールとしても有用性を実感しています。

思考を言語化し、変化の激しい時代を生き抜くために

–今後についてのお考えを教えてください

これまで自分の意見を発言する経験が少ない学生にとっては、VISITS formsに匿名機能があるとしても勇気がいることだったようです。今後も繰り返し経験する中で、思考を言語化するトレーニングとなればと考えています。

また、これからの変化の激しい時代を生き抜くためにも、デザイン思考テストはあくまで自身の特性や強みを見つけるためのツールであることを伝えながら、様々な取り組みの中でデザイン思考に触れる機会をより多く提供していきたいと思っています。

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