事例紹介導入企業から成功の声

大阪工業大学

関西の大学で初となる学部主導での取組み ーデザイン思考教育の成果をスコアで可視化ー 大阪工業大学 ロボティクス&デザイン工学部 学部長 井上 明様

「スコアの客観的指標でデザイン思考教育の成果を実感」 大阪工業大学 ロボティクス&デザイン工学部ではイノベーション人材の育成の強化の一貫として2017年の学部開設以来、デザイン思考教育を実施。その教育成果の客観的指標としてデザイン思考テストを導入。今後は対策講座や教材提供などのサポートを拡充し、将来的には、学生たちが自身の成長を実感し、キャリアデザインに活かせるような教育環境の構築を目指しています。本取組みについて牽引されたロボティクス&デザイン工学部 学部長 井上先生に、その狙いや成果を詳しく伺いました。

プロジェクト概要Outline
実施内容
ロボティクス&デザイン工学部の学びの中核となる「デザイン思考教育」の成果を評価するツールとして「デザイン思考テスト」を導入。学部生100人に対し受検費用をサポート
実施期間
2023年7月〜2024年3月
実施背景Background

・本学部のデザイン思考教育による「デザイン思考力」を客観的に評価、効果測定のツールとして活用するため ・採用選考における学生の受検をサポートするため

実施結果Action

低学年と高学年でスコアの差が見られ、経年でのデザイン思考教育の成果をデータで確認することができた

学びの質を可視化する新たな取り組み

–導入の背景について教えてください

ロボティクス&デザイン工学部では、エンジニアリングとデザインを融合した新しい学びを通して、未来のものづくりと社会の発展を支えるイノベーション人材の育成を強化しています。

その中核として、2017年の学部開設以来、「デザイン思考教育」を取り入れ、関連科目や、数多くの社会連携を通じて社会課題の発見と解決を実践してきました。

その中で、教育とデザイン思考力の相関性を客観的に評価できる指標がないかと考えていたところ、「デザイン思考テスト」の存在を知りました。

今回の取り組みは、公益財団法人トランスコスモス財団が2023年度から始めたDX人材育成プログラムの助成を受けたことも相まり、受検料補助という形で大規模な受検促進をするに至りました。

–具体的に、どのような形で実施されましたか?

ロボティクス&デザイン工学部の学部生に対し、学年や所属学科を問わず、誰でも受検料を補助する形で実施しました。

2023年7月から定員100人で募集を開始し、2024年1月までにすでに約40人の学生がこの機会を活用しています。

デザイン思考教育の成果をスコアで確認

–実施した結果はいかがでしたか?

昨年から実施を開始したため、今後も結果の検証を進めて行く必要がありますが、結果データを確認したところ、低学年と高学年でスコアの差が見られました。

この結果を踏まえて、デザイン思考力は継続した学習によって能力を伸ばすことができること、本学部のデザイン思考教育の効果を確認できたと考えています。

一方で十分な対策をせず受検し、スコアを伸ばすことができなかった学生も一定数確認しました。デザイン思考テストについては出題形式がこれまでの一般的な資格試験などのような答え合わせをするようものとは異なるため、デザイン思考教育を受けた学生とはいえ、事前に準備をサポートをする必要があったのではと考えています。

今後は受検料の補助サポートだけでなく、教材提供や対策講座の実施なども検討したいと考えています。

自身の強みと弱みを知り、キャリアデザインの一助に

ー今後についてのお考えを教えてください

「自分の能力を客観的に測る・知る」ことは自身の強みの強化や、弱点の克服に有用だと感じます。

本学での教育においても「成長の可視化」は重要なキーワードであり、ロボティクス&デザイン工学部の「デザイン思考教育」の効果を測る指標として「デザイン思考テスト」は有効なツールの一つと考えています。

将来的には、例えば入学初年度と3年次の2度の時期に受検を実施し、その2つの結果を比較することで、学生が自身の成長の実感し、自身の強み・弱みを理解することによって、就職活動に活かすなど、様々な視点での活用を検討していきたいと思っています。

大学側にとっては学部教育における「デザイン思考教育」の客観的指標として、中長期的に役立てたいと考えています。

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